製作:江東区文化観光ガイドの会
江東区文化観光ガイドの会
水彩都市・江東区のパブリックアート
まちなかに点在する芸術作品の数々
江東区には、江戸時代から内部河川と呼ばれる18もの川や運河があり、その長さは合計で約32㎞にもなります。物資を船で運ぶ輸送路として、また明治以降は、工場への資材や製品の輸送、木場への木材の輸送などにも利用されてきました。
昭和46年に「江東内部河川整備事業」という計画が策定され、川や運河としての利用が見込めない河川を埋め立て、暗渠化し、さらに親水公園が設置されました。江東区内には、整備された親水公園を中心に、85点のパブリックアートが設置されています。その始まりは、1982年に設置された「希い」の像です。空襲犠牲者の慰霊をこめて設置されたと記録されています。
今回、江東区文化観光ガイドの会が提案した「江東区のパブリックアートを活用した観光振興事業」が江東区協働事業として採択されました。日々の暮らしの中に溶け込んだアート作品を再発見していただき、観光資源のひとつとして楽しんでいただけるよう、ここで紹介いたします。
美術館やギャラリー以外の広場や公共的な空間(パブリックスペース)に設置される芸術作品を指します。その設置目的は、芸術作品を街や公園に置いて市民に身近なものにすること、都市・場所・住民の歴史・気概・願いを形にして、公共の福祉の向上に寄与し、街づくりや地域共同体の活性化に結び付けたりその都市に文化価値を付け加えたりすることです。